2008-01-01から1年間の記事一覧

《着ぶくれて優先席の人となり》

なりふり構わず着ぶくれているのは老人・病後の人などに多く見かける。着ぶくれて優先席はすき間がなくなる。 ↑手袋で 着膨れしても クリックを(息子作)

《熟考の姿となりて懐手》

懐手(フトコロデ)は和服特有の季節感がある。最近は洋服が多いのであまり目にしない光景である。古き日本の暮しの中では和服生活が多かった。 ↑熟考の 姿のままじゃ 押せないよ(息子作)

《大根の産地直送土つけて》

最近は産地名を記した野菜が多い。近郊よりの野菜は大根など土をつけて直送されていることがある。 ↑大根も 土つけてるし クリックを(息子作)

《熱燗に懐旧談は止まらず》

旧友と会合した時、昔話が出てくる。過去の出来事を懐かしく回想している。 ↑熱燗を 飲みながら ぽちっとな(息子作)

《湯豆腐をやさしく包みすくひけり》

湯豆腐の形をくずさぬようにすくひ上げる光景を表現しました。 ↑クリックを やさしく押して くださいな(息子作)

《築城の歴史は知らず落葉舞ふ》

明石城の本丸の姿はなく櫓(やぐら)が残っている。栄枯盛衰の城趾(じょうし)を尋ねる坂道は落葉が風に吹かれて舞い上がっていた。 ↑舞う落ち葉 何年経っても 舞う落ち葉。くりっくも 何回押しても くりっくだ(息子作)

《心なき庭師の切りし石蕗(ツワ)の花》

石蕗(ツワ)は「つわぶき」のことで初冬菊に似た黄色い花をまっすぐな花茎(カケイ)の頂につける。庭の片角に咲いている石蕗の花も住み人にとっては愛着がある。 ↑心なき 庭師も押した ぽちっとな(息子作)

《商標も輝いている今年米(コトシマイ)》

今年米(コトシマイ)は古米と異り水気が多く風味が良い。米と一緒に商標も輝いている。 ↑クリックも 輝いている 押してまえ(息子作)

《泣きながらしっかり握る千歳飴》

七五三(十一月十五日)は子供にとっては参拝より千歳飴の方が大切でむずがる子供が泣きながら千歳飴をしっかり握っている。↑泣きながら しっかりぽちっと ちてください(息子作)

《二度咲の木犀の香を惜しみをり》

中国原産の常緑樹でよく庭園に植えられています。花は黄色が普通でこれを金木犀(キンモクセイ)と云います。また白い花を銀木犀と云い少し遅れて咲きます。↑二度目かな 倫敦からの アップロード(息子作)

《換気扇秋刀魚の煙吐き出せり》

秋刀魚(サンマ)は刀の様に細長く背は青く季節の魚として食卓を賑わします。秋刀魚を焼く煙が漂っています。↑クリックを しても煙は 出ませんが(息子作)

《休耕田桟敷(サジキ)となりて秋祭》

秋祭は秋の収穫期に神に感謝する祭であるが休耕田も多く食糧自給率の低い日本を憂うべき姿です。↑休耕田 ボタンがひとつ クリックだ(息子作)

《俳聖の遺墨は褪せず秋灯火》

虚子記念館(阪神芦屋駅近く)の展示室で俳聖高濱虚子の遺墨に接した時の句作です。↑褪せぬよう たまでもいいから クリックを(息子作)

《剣豪の視線動かず菊人形》

菊花展に飾られた菊人形の剣豪宮本武蔵はじっと一点を見つめています。↑クリックを 視線動かず ぽちっとな(息子作)

《風雨にも孤独にも耐え案山子(カガシ)立つ》

過疎地の案山子(カガシ)は話相手もなく一人淋しく風雨に耐えています。独居老人の姿を重ねての句作です。↑風雨にも ワンクリックが 実は効く(息子作)

《逆行に芒野映えて道遠し》

芒野(ススキノ)までたどり着くにはまだ道は遠いが。ゆっくりと歩いていきます。あたかも高齢者の道程の様です。↑芒野を クリックしても 空しいが(息子作)

《空き缶の行方は知らず秋出水》

台風の季節で豪雨も多く捨てられた空き缶が水に飲まれて流されて行きます。どこまで流れて行くのでしょう。↑空き缶を クリックすると カンクリック(息子作)

《鼓笛隊一糸乱れず爽やかに》

秋は空気も澄み四季の中でも過ごし易い季節です。鼓笛隊の奏でる音も整然として爽やかです。 ↑クリックを 一糸乱れず カチカチと(息子作)

《今年また石碑を守りちちろ鳴く》

こほろぎは種類が多く「ちちろ(虫)」はこほろぎと同一季語です。慰霊碑を守っているのでしょうか今年も鳴いています。 ↑ちちろ鳴く カチカチカチと クリックを(息子作)

《釣糸も人も動かず秋高し》

秋は空気も澄み晴れ渡った空は高く感じられます。「天高し」も同じ季語です。釣れなくても黙々と釣人が岸壁に並んでいます。 ↑秋高し 体動かず クリックを(息子作)

《かなかなの声のみ聞こゆ過疎の村》

蜩(ヒグラシ)のことを別名で「かなかな」と云うが夏の昼に鳴いている蝉と異なり夕暮れ等に「カナカナ」と軽い音色で鳴き淋しい気持ちを誘います。若者は都会に出ており残るは老人世帯の過疎の村の姿です。 ↑カチカチの クリック音を 聞きましょう(息子作)

《ヘルメット脱げば変身盆の僧》

オートバイで盆の僧が東奔西走しています。お盆で忙しい僧侶の姿です。 ↑クリックを していただきたく 東奔西走(息子作)

《ぬぐっても又ぬぐっても玉の汗》

日本の夏は気温、湿度も高くじっとしていても汗が流れます。今年も猛暑で青息吐息です。 ↑玉の汗 かくほどもなく クリックを(息子作)

《水打って人影もなき旧家かな》

涼風を呼ぶために庭や路地などに打ち水をします。旧家の住人の姿は見えないが打水が暮らしの一端をのぞかせています。 ↑涼しげに 打ち水として クリックを(息子作)

《忠魂碑 訪(ト)う人もなし草茂る》

故里の神社の一隅(イチグウ)に忠魂碑が建てられていた。戦死した人の霊を祭っている。「忠君愛国」「忠魂碑」は死語となっている。悲惨な戦時中の遺物である。 ↑訪れる 方を増やせる クリックを(息子作)

《烈震に耐えて息吹きぬ百日紅(サルスベリ)》

被災地に残った百日紅がたくましく紅色の花をつけている。天災をくぐりぬけた生命を感じます。 ↑クリックで 咲き乱れるや 百日紅(息子作)

《夏帽子齢(トシ)をかくして歩きけり》

帽子は紫外線を防ぐ役目をしているが老人にとっては寂しい頭の姿をかくしている様子です。 ↑クリックして 順位が上がれば 脱帽です(息子作)

《故里の納戸に眠る古団扇》

納戸(ナンド)は衣服、道具などをしまっておく部屋である。そこに使い古した古団扇(フルウチワ)が眠っている。団扇には絵団扇、渋団扇(同類季語)などがあるが扇風機や冷房の普及で昔ほど使用されず眠っている。 ↑梅雨終わり 暑い時こそ クリックを(息…

《肩書を捨てて浴衣の人となり》

浴衣は昔入浴の時、使用したのは主として木綿の単衣(ヒトエ)である。現在は浴衣で外出するよになった。浴衣を着るとみんな同じ様な姿となり身も心も解放される様な気がする。浴衣には染浴衣(ソメユカタ)、貸浴衣(カシユカタ)、古浴衣(フルユカタ)が…

《風鈴や風に流れて逆らはず》

風鈴は中国より伝来し日本では室町時代の頃から流行したといわれている。人の世も向風、追風といろいろ風がある。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)