俳句

《伝統の 家業を守る 新豆腐》

スーパーに沢山豆腐が並べてあるが一方路地裏に個人経営の豆腐屋さんがあり家業を守りがんばっている。 ↑電灯の 傘を守るは しんどいな(息子作)

《飛び移る 火を払ひつつ 秋刀魚焼く》

今年は当初秋刀魚の水揚げが少なく高価であったが水揚げが次第に増え季節の魚として食卓を賑わす様になった。 ↑飛び移る 火を払わなく やけどする(息子作)

《のぞき見る 姿を写し 水澄めり》

「水澄む」が秋の季語となっているが秋は特に水が澄んでいる様である。川の流れでも湖でも清く澄んだ水を眺めると心が洗われる様である。 ↑のぞき見る 姿を写し 前のめり(息子作)

《とりとめのなき 夢続く 明け易し》

↑鳥の目が鳴く 夢続く 秋休み(息子作(アップをしばらくサボっていて季節がずれました))

《瓶詰めの ハーブ見つめる 春灯下(しゅんとうか)》

↑ビンづめが 半分減ってる やめとこか(息子作)

《眼下には 萬緑溢る ハーブ園》

見渡す限り緑で生命力が感じられます。新幹線新神戸駅近くのロープウエーでハーブ園へ吟行に言った時の句です。 ↑眼科では 大きく開けれず 半分円(息子作)

《水の輪を 重ね重ねも 残る鴨》

近所の池に残り鴨がいる。水も輪を重ねながらゆったりと広くなった池を往来している。 ↑見ずの技 何度やっても 鴨ネギに(息子作)

《いかなごの 水揚げを待つ 列長し》

いかなごの(鮊子)の(漁獲の)シーズンになると「いかなご」を買う人で混雑している。「いかなご」の大きさや値段等日々変化がある。 ↑いかがかな 水揚げという 揚げ物は(息子作)

《一等地 取るのも仕事 花の宴》

↑言っとうやろ 取るのも仕事 仕事だ仕事(息子作)

《舟捨てて遠くへ去りぬ秋の潮》

秋の潮は干満の差が激しく舟を置いて遠くへ潮が引いて行く ↑鮒捨てて 遠くへ投げる 秋の雑魚(息子作)

《廃線の枕木守る虫の声》

ローカル線が廃線となり淋しい虫の音が聞える。 ↑配線は 真っ暗だったら 無理がある(息子作)

《赤蜻蛉空の広さを漂へリ》

赤蜻蛉(アカトンボ)が群れをなしてゆっくりと漂っている。 ↑赤トンボ 空の青さと ただのヘリ(息子作)

《踊りの輪異国の人も飛び入りて》

盆踊りに異国の人も混って踊っています。日本の伝統文化も国際化しました。 ↑囮の輪 動くと人も 飛び込むぞ(息子作:意味不明だな・・・なんとなく刑事ドラマということで)

《迷走の水路を造り梅雨豪雨》

梅雨といえばしとしとと雨が降っているのですが最近は豪雨が多く道路も水路となることがあります。 ↑迷走の水路をたどり冷やし麥(息子作)

《老若(ろうにゃく)も男女も混り溝浚え(ミゾサラエ)》

町内会の作業で溝浚え(ミゾサラエ)があります。新顔の人も参加しています。 ↑こんにゃくも だんごもまじり オゾマシイ(息子作)

《信号を待つ人群れて街(マチ)暑し》

信号を待つ人がどんどん増えて街は風通しもわるく暑さでむれます。 ↑信号を 待ち人蒸れて まっちっち(息子作)

《故里の遠き思い出水喧嘩(ミヅケンカ)》

旱魃(かんばつ)の時、農夫たちが田の用水で争うことがあります。幼少の頃、争いを見ました。水の取り合いは深刻です。 ↑旱魃は 大変なのだよ 水出んわ(息子作)

《刺(とげ)あるも香りゆかしき薔薇愛でる》

薔薇は刺があっても近づいて鑑賞するとその香りがいつも心を慰めてくれます。 ↑とげあるし かおりもあるし バラバラだ(息子作・写真も(日比谷公園))

《繰り返す短き夢や明け易し》

年を重ねると熟睡も少なく夢も断続的で短い様である。 ↑繰り返す 短き夢は たんぺんむ(息子作)

《潮騒に初夏の香(かおり)を乗せて寄す》

潮が満ちてくる時、波が立ち騒ぐが潮が初夏の香を乗せて寄せてくる。 ↑40312 初夏の番号「しおさいに」(息子作)

《卯浪寄す動きを止めて主塔立つ》

卯浪(ウナミ)は陰暦四月(卯月)のころ、海面に立つ浪で明石海峡大橋の主塔が厳然と卯浪を受けている。 ↑うなぎはよ 動きは止まらず しゅっとぬるっ(息子作)

《乱れ舞ふサンバのリズム街薄暑》

薄暑(ハクショ)は初夏、五月頃の暑さを云いますが神戸祭では本場のサンバチームも参加しエネルギッシュな踊りを披露します。 ↑乱れてる 産婆の薄着 ハクショんだ (息子作)

《身をまかすゴンドラを突く青嵐》

青葉の頃、森や草原なども吹き渡るやや強い風が青嵐(アオアラシ)ですが、青嵐がゴンドラに突き当たって来た光景です。 ↑身をまかす ゴンドラ揺れて 青息吐息(息子作)

《一片の牡丹を散らし風去りぬ》

大輪の牡丹の花の一片が風に乗って散って行く静寂な一時を句作にしました。 ↑一遍に ボタンが取れて 風邪引いた(息子作)

《連山(レンザン)の尾根を伝ひて風光る》

うららかな春は風さえも光っている様です。「風光る」という季語で心も洗はれる光景です。 ↑連山の 尾根を走って 汗光る (息子作)(ぽちっとクリック)

《老僧の眉雪(ビセツ)をかすめ花吹雪》

老僧の眉は白くなっているが桜の花が眉をかすめて散って行きます。「会者定離(エジャジョウリ)」とも云うべき光景です。 ↑ローソンの 美人の姉さん 鼻かんだ(息子作)

《当選の報せを信ず四月馬鹿》

四月一日を萬愚節(バングセツ)(オール・フールズ・デー)といっており、この日に限り罪のない嘘で人をかついだりします。歳時記にも「四月馬鹿」というのがあります。俳句も花鳥諷詠のみでなく暮しの中のユーモアが心の潤滑油となります。 ↑当選の お知ら…

《俳聖の遺墨をたどる春灯下(しゅんとうか)》

吟行で虚子記念館に行った時の句作です。 ↑はいはいと いいかげんだな 春闘も(息子作)

《かたまって憩ふ姿の花の屑》

櫻の花が散って重なり合っている光景を句にしました。 ↑かたまって 憩ふ人々 人ごみだ (息子作)

《境界線確かめ合ひて花筵(はなむしろ)》

花見客で溢れる公園で場所取りで境界線を確かめ合っている光景がありました。 ↑境界線 確かめる間もなく 満席だあ(息子作)