2008-01-01から1年間の記事一覧

《ゆっくりと時を運びぬ蝸牛(かたつぶり)》

「かたつむり」「でんでんむし」と呼ばれています。芭蕉の句に「かたつぶり角ふりわけよ須磨明石」があります。現在は須磨浦公園よりロープウェイで山上に登ると展望が開かれます。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《風に色添えて広がる菖蒲園》

紫、白など色とりどりの花菖蒲が通り過ぐ風にも色を添えて広がっている様です。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《こま切れの夢を重ねて明易し(あけやすし)》

夏の季語の「短夜」は「明易し」とも云います。加齢に伴い熟睡も少なくなりこま切れの夢が多い様です。一度は邯鄲(かんたん)の夢も見たいものです。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作) (現在俳句ランキング 5位 です。(48サイト中))

《新緑や森林浴に浸(ヒタ)りをり》

須磨離宮公園に入ると大樹も多く、樹木の緑に囲まれて森林浴も出来深呼吸もしたくなります。 神戸市立 須磨離宮公園 ↑新緑や 森林浴で クリックを(息子作)

《立ち止まりまた立ち止まる薔薇の園》

須磨離宮公園には王侯貴族や芸術家、愛等の名前が付けられた薔薇園があり側には数々の噴水がダイナミックに吹き上がっています。 神戸市立 須磨離宮公園 ↑クリックを していただくと ごくうれし(息子作)

《天空も狭しと伸びる樟若葉(クスワカバ)》

須磨離宮公園の吟行(五月中旬)の句です。勢いよく樟が伸びて若葉が出ています。神戸市立 須磨離宮公園 ↑このボタン クリックすると いいことが?(息子作)

《あめんぼう池の面(モ)つかみ滑りけり》

六本の細く長い脚で水面をすいすいと滑っています。水馬(ミヅスマシ)とも言います。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《道標も傾きかけぬ青嵐》

青葉の頃、森や草原などを吹き渡るやや強い風が老朽した道しるべを傾けている様です。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《初蝶は風に漂ひ消え去りぬ》

蝶は四季を通じて見かけますが俳句では蝶といえば春の蝶です。春以外の蝶は夏の蝶、秋の蝶、冬の蝶と表現します。 *昨日、81歳になりました。これからも宜しくお願いします。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《万物の流転を思ふ竹の秋》

竹の古い葉は春に黄ばむので「竹の秋」(春の季語)と云っていますが竹の春は秋の季語となっています。万物の流転を感じます。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《ゴンドラの揺れおさまらず若葉風》

樹木の初々しい葉の総称が若葉ですがさわやかな若葉の風がゴンドラを揺らしています ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《封を切り新茶の香りこぼれけり》

茶の新芽を摘んでその年最初に作られた新茶の香りが溢れた感じです。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《万緑を溶かし湖深くなる》

湖を囲んでいる樹木の緑が湖面に映っているがその緑色が湖に奥深く溶けこんで情感的には湖が深くなった様な気がします。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《かたまって憩ふ姿の花の屑》

桜の花が散りその花びらがより添って休憩している様な気がします。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《突き抜けて列島駆ける春一番》

季節の変化の中に自然の力の強大さ人間の力の弱小さを感じます。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《春潮の動きをとめて主塔立つ》

明石海峡大橋の主塔が潮の流れをとめている様に見えます。二基の主塔が厳然として立っています。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《草餅に故郷の香を包みけり》

遠い故郷の思出を懐かしく回想しています。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《足踏みの小舟を押して若葉風》

足踏みの装置をつけた小舟が湖を遅々として前に進んでいないが若葉風が小舟を後から押している様です。 ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《春愁や効能書に惑わされ》

春になると木々が芽を出し華やいだ気分になる反面、もの憂い感じになるのを春愁(季語)と云いますが健康食品の効能書は何処まで信用してよいのでしょうか? ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《たどり着く行方は知らず花吹雪》

桜の花が千の風に乗って舞っています。何処の地へ着くのでしょうか? ↑クリックを していただくと うれいしいな(息子作)

《花冷の蔵に秘伝を尋ねをり》

吟行で灘(神戸)の酒蔵見学に行った時の作です。杜氏(トウジ)の説明がうす暗い冷々とした所でありました。 ↑クリックを していただくと うれいしいです(息子作)

《文豪の遺稿に春の塵(チリ)少し》

谷崎潤一郎ゆかりの倚松庵(イショウアン)(神戸)での吟行の作です。静寂な部屋に春の光が入っています。倚松庵のホームページ→ http://isyouan.cool.ne.jp/ ↑倚松庵 クリックすれば 開くかも(息子作)

《花の色溶かして水は漂(タダヨ)えり》

池の周りに桜の並木が続いています。桜の花の色が池の面に溶け込んでいる様です。(明石公園) ↑桜散り 哀しみ感じ クリックを(息子作)

《花冷を球児の熱気押し流し》

若い力が溢れる球児や応援団の声援が花冷をふっとばしています(選抜高校野球) ↑花冷えで 冷えた指にて クリックを(息子作)

《春光を背中に集めランドセル》

季語では春光は春景色の意であったが輝かしい春の陽光の意に用いられるようになりました。 新入生のランドセルが輝いています。 ↑花冷えの 静かな日には クリックを(息子作)

《案内を聞き流し行く花疲れ》

俳句で花といえば桜の花ですが花見で歩き回り帰途は疲れて駅の放送も耳に入りません。 ↑クリックを してくれなくても 桜咲く(息子作)

《風紋の起伏を伝ひ風光る》

以前鳥取砂丘へ行きました。風紋は砂丘の表面などにできた模様ですが、吹きわたる風が光っている様であくまでも感覚的な季題です。 ↑お気軽に クリックしてね 春だから(息子作)

《若武者の悲話を訪ねぬ落椿》

若武者である平敦盛(アツモリ)は平清盛の弟経盛(ツネモリ)の子で一の谷の合戦で源氏の武将熊谷直実(クマガイナオザネ)に討たれ16歳の若き命を落としました。神戸の須磨寺には敦盛遺愛の「青葉の笛」があります。椿は落花するときは花びらが散るのではな…

《ゴンドラに身をまかせ行く山笑ふ》

ゴンドラに命をあずけて昇って行くと眼下には春の山が連なっています。「山笑ふ」という春の季語が楽しく感じられます。 ↑クリックを してもらえれば ありがたや(息子作)

《鋭角に航跡刻み残る鴨》

散歩の途中にある池で見た「残る鴨」の光景です。春になり鴨が北方へ帰って行き広くなった池をあたかも船が進む様に後に航跡を残して自由に行動しています。