《繰り返す短き夢や明け易し》

年を重ねると熟睡も少なく夢も断続的で短い様である。 ↑繰り返す 短き夢は たんぺんむ(息子作)

《潮騒に初夏の香(かおり)を乗せて寄す》

潮が満ちてくる時、波が立ち騒ぐが潮が初夏の香を乗せて寄せてくる。 ↑40312 初夏の番号「しおさいに」(息子作)

《卯浪寄す動きを止めて主塔立つ》

卯浪(ウナミ)は陰暦四月(卯月)のころ、海面に立つ浪で明石海峡大橋の主塔が厳然と卯浪を受けている。 ↑うなぎはよ 動きは止まらず しゅっとぬるっ(息子作)

《乱れ舞ふサンバのリズム街薄暑》

薄暑(ハクショ)は初夏、五月頃の暑さを云いますが神戸祭では本場のサンバチームも参加しエネルギッシュな踊りを披露します。 ↑乱れてる 産婆の薄着 ハクショんだ (息子作)

《身をまかすゴンドラを突く青嵐》

青葉の頃、森や草原なども吹き渡るやや強い風が青嵐(アオアラシ)ですが、青嵐がゴンドラに突き当たって来た光景です。 ↑身をまかす ゴンドラ揺れて 青息吐息(息子作)

《一片の牡丹を散らし風去りぬ》

大輪の牡丹の花の一片が風に乗って散って行く静寂な一時を句作にしました。 ↑一遍に ボタンが取れて 風邪引いた(息子作)

《連山(レンザン)の尾根を伝ひて風光る》

うららかな春は風さえも光っている様です。「風光る」という季語で心も洗はれる光景です。 ↑連山の 尾根を走って 汗光る (息子作)(ぽちっとクリック)

《老僧の眉雪(ビセツ)をかすめ花吹雪》

老僧の眉は白くなっているが桜の花が眉をかすめて散って行きます。「会者定離(エジャジョウリ)」とも云うべき光景です。 ↑ローソンの 美人の姉さん 鼻かんだ(息子作)

《当選の報せを信ず四月馬鹿》

四月一日を萬愚節(バングセツ)(オール・フールズ・デー)といっており、この日に限り罪のない嘘で人をかついだりします。歳時記にも「四月馬鹿」というのがあります。俳句も花鳥諷詠のみでなく暮しの中のユーモアが心の潤滑油となります。 ↑当選の お知ら…

《俳聖の遺墨をたどる春灯下(しゅんとうか)》

吟行で虚子記念館に行った時の句作です。 ↑はいはいと いいかげんだな 春闘も(息子作)

《かたまって憩ふ姿の花の屑》

櫻の花が散って重なり合っている光景を句にしました。 ↑かたまって 憩ふ人々 人ごみだ (息子作)

《境界線確かめ合ひて花筵(はなむしろ)》

花見客で溢れる公園で場所取りで境界線を確かめ合っている光景がありました。 ↑境界線 確かめる間もなく 満席だあ(息子作)

《発酵の神秘を探る春灯下(シュントウカ)》

吟行で灘の酒蔵の展示室見学の時の句作です。春の灯火はどことなく華やいで見えます。 ↑発酵の 匂いに惹かれ 行きましょか(息子作)

《土もたげ命ふくらむ蕗の薹(ふきのとう)》

蕗は雪の残っている野辺や庭隅に卵形で淡緑色の花芽を出します。 ↑土も食べ 命ふくらむ みみずかな(息子作「クリックしてね」)

《しみ通り土の香浮かぶ春の雨》

春雨はしとしとと土をうるほし眠っていた土が目覚めた様子です。 ↑趣と居り 人生の香を 堪能す(息子作)

《猫柳風と光にたわむれる》

猫柳は花穂を交互につけ絹糸状に柔かく密生した毛は猫の毛を思わせ風と光にたわむれている様である。 ↑猫柳の 花穂じゃなかなか 押せません(息子作)

《繋船(ケイセン)の影やわらぎぬ春近し》

波止場に繋(ツナ)いである漁船の影が春近くなりやわらいでいる様に見える。 ↑ゲーセンの 過激な音は いらないが (軽くクリック!)(息子作)

《ビルの谷肩すぼめ行く余寒かな》

林立するビルの谷間を通ると日照も悪くまだ冬の寒さがしばらく残っている。 ↑ビルの谷 カタカタ音が クリックだ(息子作)

《縦走の足跡消えて山眠る》

六甲山縦走という行事も終り山は静かに冬の眠りに入っています。 ↑縦走した 足跡の数 クリックを(息子作)

《亡き友の宛名を消しぬ冬籠》

名簿より旧友の宛名を消す時この世の無常感を痛感します。 ↑旧友の あだ名も名前も なんだっけ(息子作)

《おでん屋に一隅照らす人もあり》

人生模様の縮図とも云うべきおでん屋に身分は判らぬが存在感のある人が座席の一隅で静かにおでん酒をたしなんでいる。 ↑おでん屋で 一押ししちゃう 人もあり(息子作)

《激励の言葉も添えてお年玉》

年玉は年頭にあたっての贈りもの年賀に持参する手拭、半紙などをいうが現在一般にお年玉といえば子供に与える金銭をいう。 ↑激励の 言葉はいいから ぽちっとな(息子作)

《重心を定めて飾る鏡餅》

大小の丸餅を重ねる鏡餅は重心を定めながら飾っている。 ↑重心を 人差し指に クリックを(息子作)

《商標を外さぬままに注連飾り》

注連飾り(シメカザリ)を神前や玄関などに飾るのは不浄を払う意味がある。注連飾りの生産者名をつけたまま飾っている光景を見ることがある。 ↑注連注連(しめしめ)と クリックしたら お正月(息子作)

《着ぶくれて優先席の人となり》

なりふり構わず着ぶくれているのは老人・病後の人などに多く見かける。着ぶくれて優先席はすき間がなくなる。 ↑手袋で 着膨れしても クリックを(息子作)

《熟考の姿となりて懐手》

懐手(フトコロデ)は和服特有の季節感がある。最近は洋服が多いのであまり目にしない光景である。古き日本の暮しの中では和服生活が多かった。 ↑熟考の 姿のままじゃ 押せないよ(息子作)

《大根の産地直送土つけて》

最近は産地名を記した野菜が多い。近郊よりの野菜は大根など土をつけて直送されていることがある。 ↑大根も 土つけてるし クリックを(息子作)

《熱燗に懐旧談は止まらず》

旧友と会合した時、昔話が出てくる。過去の出来事を懐かしく回想している。 ↑熱燗を 飲みながら ぽちっとな(息子作)

《湯豆腐をやさしく包みすくひけり》

湯豆腐の形をくずさぬようにすくひ上げる光景を表現しました。 ↑クリックを やさしく押して くださいな(息子作)

《築城の歴史は知らず落葉舞ふ》

明石城の本丸の姿はなく櫓(やぐら)が残っている。栄枯盛衰の城趾(じょうし)を尋ねる坂道は落葉が風に吹かれて舞い上がっていた。 ↑舞う落ち葉 何年経っても 舞う落ち葉。くりっくも 何回押しても くりっくだ(息子作)